普及相談部 高齢者疑似体験のご案内


高齢者疑似体験とは

 疑似体験装具(ヘッドホーンや特殊眼鏡、手足の重りなど)を装着して、日常生活動作を擬似的に体験することにより、加齢による身体的な変化(筋力、視力、聴力などの低下)を知り、高齢者の気持ちや介護方法、高齢者とのコミュニケーションの取り方を体験的に学ぶことができます。
 なお、小学校4〜6年生向けに高齢者疑似体験セット「つくし君」で、同様の体験ができます。

高齢者疑似体験セットの内容

高齢者疑似体験セット(成人用) 高齢者疑似体験セット(小学生用つくし君)


聴力は20歳くらいから低下が始まりますが、難聴の自覚は50歳過ぎごろからです。ヘッドホーンをつけることで高音性の難聴などを再現します。
言葉の明瞭度が落ち、内容の聞きづらさを体験します。
眼鏡
老眼は40歳くらいから始まります。
加齢から生じる白内障によって起る色覚変化(ぼやけて見える機能や視野の狭窄)などを体験します。
加重チョッキ
小学生用つくし君は
リュック(おもり)
加齢とともに筋力が低下する現象を体験者の体重に対比させた重りを入れたチョッキ(つくし君は重り入りのリュック)をつけて、加齢にともなう前かがみの姿勢などを再現します。
肘サポーター・重り
肘関節を固定して、手首に重りをつけることで、筋力の低下によって肘関節角度の動きの変化や骨格、肩関節の変化や前かがみの姿勢から起こる手の挙上がしにくくなる状態などを体験します。
手袋
手袋をはくことにより手の触覚、圧覚、温覚などの変化を再現し、細かい作業がしにくい、物が掴みにくい、掴んだものを落しやすいなどの状態を体験します。
膝サポーター・足重り
膝にサポーター、足首に重りをつけることで、下肢の筋力の低下にともない、膝関節が動きにくくなる状態を体験します。
靴型サポーター
足首の関節に靴型サポーターをつけることで、足関節が半固定され、歩くときにつま先が上がらず、つまずきやすくなる状態などを体験します。

不自由になった体を安定させるために支える用具です。安全効果などを体験します。杖は何も装着していないほうの手で持ちます。
取り扱い
危険防止の観点から、片方の利き手、利き足に装着します。


体験セットを体に着けて試してみる内容例

高齢者疑似体験の様子
  1. 階段の昇降やエレベーターの使用
  2. 浴槽の出入り
  3. お箸やスプーンを使って碁石の移動
  4. 時刻表や新聞を読む
  5. ボール投げ
  6. 財布からのお金の出し入れ
  7. ペットボトルのふたを取りジュースをコップに定量注ぐ

    などです。

高齢者疑似体験の様子
なお、高齢者疑似体験は、講座にお申し込み頂くとどなたでも体験することができます。
詳細は講座案内(グループ・団体ふれあい体験講座)をご覧いただきお申し込みください。
ただし予約制となっています。

※小学生用の体験セット「つくし君」を貸出ししています。成人用は出前講座で実施します。


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